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住宅の基礎地盤について良くある質問

Q1.自宅の建て替えですが、地盤改良が必要と言われました。元の建物は地盤改良をしていなくても特に不具合はありませんでした。本当に地盤改良は必要なのでしょうか?

 きっと、住宅販売会社は「建築基準法で決められていますので・・・」と言うでしょう。
 確かに建築基準法では通常の状態に対して、3倍の余裕を見込む事となっており、この余裕の中で壊れずにいたと言う考えもあるでしょう。しかし、2、30年沈下せずにいたと言う性能が実証されているのも事実です。
 建築基準法も性能さえ満足すれば、様々な検討方法も認めています。住宅地盤診断「ジオ・チェック」にご相談下さい。



Q2.スウェーデン式サウンディング試験で自沈する地層がある場合は、地盤改良無しとするのは法律で禁止されていると言われました。本当でしょうか?

 法律で禁止されている訳ではありません。
 建築基準法告示では「建築物の自重による沈下その他の地盤の変形等を考慮して建築物又は建築物の部分に有害な損傷、変形及び沈下が生じないことを確かめなければならない。」つまり、この検討を行なえば、地盤改良無しと出来るケースもあります。



Q3.畑だった土地に木造住宅を建築予定ですが、地盤調査をした所、地盤補強は必要ないと言われました。大丈夫でしょうか?

 畑であれば、表土部分は耕されて弱い状態にあります。
 地盤調査は敷地内のある点の地盤状況を測定しているのみです。つまり、耕されていない部分で調査を行なえば、この弱い部分の状況は結果に出て来ません。

 地中深くまで基礎を作らない木造住宅の基礎工法を決めるには、地盤調査結果だけで無く、土地の状況を考慮する事が重要です。表土部分は土地の利用状況などに大きく左右されます。


Q4.地盤の液状化が心配です。液状化対策の工事をした方が良いのでしょうか?

 液状化の対策としては二つの方法があります。
 一つは液状化しない深い所まで杭を作り、液状化しても建物を保持する方法。もう一つは液状化そのものを抑制する工事を行う方法。どちらも高額な費用がかかります。しかし、この液状化を抑制する工法ですが、宅地向けのものではその効果が明確になっているものはありません。
 さて、液状化対策を行うかですが、埋立て地は対策工事を行う事を勧めます。しかし、埋立て地以外ではお勧めしません。確かに液状化は怖いですが、液状化の起こる確率、効果、建物との性能のバランスを考えた場合、その費用が妥当とは思えません。



Q5.地盤調査報告書を見たら、ロームと言う地盤でした。ネットで調べるとローム層は良い地盤であるとなっていましたが、住宅販売会社からは地盤補強が必要と言われました。本当に地盤補強は必要なのでしょうか?

 ローム層は良好な地盤であり、戸建住宅を建てるのであれば通常、地盤補強は必要ありません。
 地盤補強が必要と言われた件ですが、スウェーデン式サウンディング試験にて小さい値(自沈層)となり、地盤の種類を考慮せずに判断した為と思われます。
 ローム層は実際の地盤の強さに対し、スウェーデン式サウンディング試験は小さい値を示す事がよくあります。同じ値でも地盤の種類によって、意味が変わるのです。

 また、ローム層は地盤改良にてセメントを混ぜると六価クロムと言う有害物質が発生する可能性があります。 良好な地盤にお金をかけ、有害物質が発生したら、目も当てられません。



Q6.地盤保証が付いているので安心と言われました。本当に大丈夫でしょうか?

 地盤保証とは地盤保証会社に保険金を払う事で沈下事故が起きた際は修復工事の費用が保証されると言うものです。
 通常は地盤調査、基礎工法の決定、地盤補強工事の全てをその会社にて行う事が条件になります。
 地盤保証も会社により、様々ですが、何も無い状態で沈下してしまった場合にしてしまった場合にのみ適用され、液状化など地震時の沈下の場合は免責になる事がほとんどです。
 契約書をよく確認して下さい。確認するポイントは、契約者は誰か?(住宅販売会社になってませんか?)、何処まで保証されるか?(沈下修復工事だけで仕上工事、設備工事は対象外になってませんか?)、地盤補強工事は他よりも高くありませんか?